上勝町のビジョンを象徴するデザイン
ライフスタイルを通じて伝える
伝統とゼロ・ウェイスト
クラフトビールが上勝町を世界へ発信するための媒介であるように、
ライフスタイルを通じたサステナブルの在り方の提起は、建物にも現れています。
五感を通じた "体験" の楽しさこそが、人々の心を突き動かす。
私たちはそう信じ、科学や知識だけでなく、暮らす人の想いや歴史、創造性の要素を加えた
"クラフト&サイエンス" をここ上勝の地で体現しながら、持続可能な社会の実現を目指しています。
ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー
バーベキューアンドジェネラルストア
RISE & WIN KAMIKATZの象徴となっている “BBQ & General Store”は、中村拓志&NAP建築設計事務所が手掛けました。上勝町の木材を使い、町内で廃棄された建具を再利用した建物は、持続可能な社会の在り方を建築で表現しています。いくつもの窓を組み合わせた印象的なパッチワークファサードはサステナビリティを実現する試みを象徴しています。また、素朴な山小屋のような店内では、空き瓶でシャンデリアを作り、古道具を重機に組み込んだりするなど、アップサイクルし、建築自体がゼロ・ウェイストを表現しています。
国際建築賞『WAN AWARDS』Sustainable Buildings 2016 大賞 受賞
上勝ゼロ・ウェイストセンター
”上勝町ゼロ・ウェイストセンター「WHY」”は、上勝町の町民や観光客が集う活動の中心となっています。町民がゴミを自ら持ち込むゴミステーションの他、使わなくなった物のリユースを推進する「くるくるショップ」、ラーニングセンター&交流ホール、コラボレーティング・ラボラトリー、そしてゼロ・ウェイストを体験できる宿泊施設“HOTEL WHY”がある多目的施設です。
RISE & WIN Brewing Co.BBQ & General Store同様、ゼロ・ウェイストセンターも中村拓志&NAP建築設計事務所が手掛けました。次の世代に続く私たちの生活の在り方について考えるきっかけを与えてくれる工夫がたくさん見られる設計となっており、スローライフの在り方を垣間見ることができます。
2021年日本建築学会賞 他 を受賞
インディゴタワー・テイスティングサロン
RISE & WIN Brewing Co.の醸造所である「STONEWALL HILL CRAFT & SCIENCE」はかつての製材所跡地を再生した工場です。
そしてこの工場に隣接するのは「インディゴタワー」。徳島の伝統的な染料である藍で染めた板版で覆われた塔で、2017年にイギリスの若手建築家集団「アセンブル(ASSEMBLE)」によって設計されました。
グローバルに活躍する「アセンブル」は、どのプロジェクトにおいても地域性を活かす手法を採用しています。
”INDIGO TOWER・TASTING SALON”の設計にあたっても、メンバー3名が来日して上勝町のゼロウェイストの取り組みや徳島県の伝統的な技術をリサーチし、さらには上勝町の人々とのワークショップを行って地域一体プロジェクトとして遂行しました。